山の汚染状況(戸隠一不動避難小屋) 2007年7月22日調査

梅雨時の晴れ間を見計らっていたが生憎の霧雨模様となってしまう
〜一不動避難小屋〜

戸隠牧場を出発してから1時間半、ようやく到着
途中の登山道もそうだったが最近刈り払いが行われたらしく綺麗♪

〜正面全景〜

コンクリートブロック作りで暴風雪に耐えうる堅牢な作り
入り口左側には「利用方法」の看板が掛けられている

〜看板拡大〜

・緊急時以外の宿泊はしない
・ゴミは必ず持ち帰る
・やむを得ず小屋周辺で用をたした際のティッシュは必ず持ち帰る
などの注意点が書かれている

〜小屋内部〜

土間に3コーナーを繋ぐ板張りの床
寝袋と布団が一枚あった

〜土間〜

中では火気禁止だが昔の名残か焚き火跡
草刈りの際に清掃されたのか綺麗

〜小屋北側〜




〜小屋裏側〜




〜小屋南側〜

何れも綺麗に草が刈られてある


〜汚物1〜

周辺の藪を窺いティッシュの残骸などを探してみる
その結果三カ所にて画像の汚物発見

〜汚物2〜




〜汚物3〜

どうしてもティッシュを残して行く登山者がいる
しかし、見た目の汚染は予想したより遙かに少ない

〜牧場入り口看板〜

登山届け提出箱の先に大きな看板が設置されている
一不動避難小屋及び周辺の汚染を心配した啓蒙活動
設置は環境省・長野県・長野市・戸隠地区遭対協・戸隠登山ガイド組合・戸隠高原を美しくする会
戸隠観光協会の連名

〜拡大〜

書かれている内容は避難小屋正面に掛けられている物とほぼ同じ
こうした啓蒙活動は緒についたばかりだが最低限必要だろう

今回思いの外環境汚染が進んでいないと感じたのは、こうした関係者のPR効果からかも知れない。
報告の最後として、地元関係者の環境保全活動に対して敬意を表したい。
撮影及び文責:長野県山岳協会自然保護委員 小林貞幸